「シャンティ」はインドの言葉で「平安」を意味する。 「シャンティ」であるならばなにもいらない、完全な満足、そんな状態。普通に生活する中で、常にそうありたいものです。
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■ ドニー・ダーコ
2006年10月15日 (日) 07:53 * 編集
ひさしぶりの更新です。
なんと4ヶ月以上経っていたのですね・・。

ある人に勧められて映画を見た、DVDでですが。
「ドニー・ダーコ」
「世界の終わりまで、あと28日6時間42分12秒」とウサギが主人公「ドニー・ダーコ」に告げる。

映画はエコー・アンド・ザ・バニーメンキリング・ムーン」で始まる。木霊とウサギ男が「殺害の月」を歌う。
世界の終わりとは?

世界は無間地獄だな。
そのような世界を生きる者がいるのだ。
この主人公のように。

アメリカの中産階級に生きる高校生が主人公。
時代は1988年10月の物語。
彼は精神を病み、人の住んでない家だが、放火をしたことがある。
学校を留年している。
現在は精神分析医の元に通い治療を受けている。
カウンセリングと薬物療法の併用である。

登場人物が皆眉間にしわが寄ったような顔をしている。
アメリカンン・ウェイ・オブ・ライフの日常。
この映画で描かれる情景は88年の普通?のアメリカ人の生活であるのか。
学校の風景は?
それを判断する知識はない。
朝、友達と会ったドニーはタバコを勧められる。
一緒に吸う。
シガレットと言っているが、「極上のモノだよ」と言っている。
タバコなのか大麻なのか、見た目はきれいに巻かれているので、手巻きのジョイントではない。
学校ではロッカーの前で、鼻からなにか吸飲している生徒がいる。
コカインなのか風邪薬なのか。
かといって学校が荒れているわけではない。
都会ではなく、田舎でもない。
中産階級の住宅がある地域の子供たちが通う、きれいな学校だ。
パパはブッシュ支持、姉はデュカキスを支持している。

主人公の教室に一人の女の子が転校してくる。彼女はドニーの隣の席に座る。
彼女がクラスメイトの不良男に絡まれているところに、ドニーが通りかかり彼女を家まで送っていく。
彼女は両親が離婚して母親と一緒にこの町に来た。名前を変えて。
父が母の胸を4度刺したから。

病んだ高校生の普通の日常。
少しデイヴィッド・リンチの「ブルー・ベルベット」を連想させる。
アメリカの日常の裏に潜む狂気。あの映画も80年代だったか。
あの映画では、普通の高校生が狂気の世界に捲き込まれていく。
この映画はうっすらとした狂気の世界を生きている高校生が主人公、見た目は普通。
ウサギは怖い顔をしている。彼のシャドウであることが暗示される。
鏡を包丁でコツコツ突くと、鏡の中の彼の右目がウサギの右目になる。

ひさしぶりに映画を見た。
この映画は2001年の作品。映像の撮り方が完全にプロモーション・ビデオの手法。
流れる音楽は80年代、MTVではなくイギリス・ニュー・ウエイブ主体。
当時の作品に「バース・スクール・ワーク・デス」というものがあった。
誰のかは忘れた。「生まれて、学校に行き、働いて、死ぬ」。

生の無間地獄に住む者は、世界が偽善に思える。
学校の授業で自己啓発セラピストのビデオ が教材で使われる。
人生は「愛と恐怖」「恐怖を克服しなさい」。
彼が学校に来て講演する。
生徒が彼に質問する。
「どうしたら強くなれますか」
ドニーが質問する。
「ギャラはいくらですか」

ハロウィンの日に転校生の女の子がパーティに来て言う。
「家に帰ったら、メモもなくママがいなくて部屋がめちゃくちゃ。警察に電話したら、この電話が終わったら安全な場所に避難しなさい、と言われた。パパが来たのよ・・・」
一緒に階段を上り部屋へ行く。
バックで流れるのはジョイ・ディヴィジョンLove Will Tear Us Apart 」「愛は私たちをバラバラにするでしょう

胸から流れ出る透明なチューブのようなもの。
カスタネダが「意識の鞘」だったかで光の繊維がでていると言っていたものを視覚化したようなものか。タイム・トラベルの哲学の原理のようだ。
幻聴が聞こえるときの音の聞こえ方、離れ具合、ウサギの声、離人症的な感覚。
自己啓発セラピストの講演時のマイクのハウリング。

世界が終わるとはどういうことか。
世界はどんなところか。
生きるとは。
世界は退屈で価値ないものだ。そのような世界を生きる若者と一緒に暮らす姉はハーバードを目指している。
政治は生活を左右するもので大切だ。
恐怖を克服し愛に生きる。
先生は愛に生きる大切さを授業で教えてくれる。
その先生が尊敬する自己啓発セラピスト(キリスト教の牧師?)の祭壇をドニーは放火する。
消火作業後の検査により、祭壇の裏には秘密の部屋があり、児童ポルノの犯罪組織と関係があることが判明する。

飛行機のエンジンの落下から始まり世界の終焉が告げられる。
世界は無間地獄でそのループは閉じられるのか。
地獄を救う神はそこではネガとしてしか存在しない。

心に澱みが残る。
形は違うが高校生の自分を見ているような映画でした。

出口はない。
「終わりなき日常を生きろ」という言葉もあったな。
この映画で出口は語られない。
それは80年代のイギリスの音楽であった。
ジョイ・ディビジョンのボーカル、イアン・カーティスは1980年5月18日、安息日の朝にぶら下がっている姿が発見された。「愛は私たちをバラバラにするでしょう」

出口は・・


アメリカは病んでいるな。
学校内で銃の乱射があってもおかしくないか。
日本も10年くらい遅れて後追いししているからな。

この閉じられた映画の外、へ・・・

高校生にそれを探す作業は非常に困難だ。

でも、ある。
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