「シャンティ」はインドの言葉で「平安」を意味する。 「シャンティ」であるならばなにもいらない、完全な満足、そんな状態。普通に生活する中で、常にそうありたいものです。
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■ 「日本」はいつ日本になったのか。1
2005年10月29日 (土) 01:30 * 編集
調べる方法は主に二つある。一つは考古学的資料、もう一つは文献史料を調べる方法だ。文献資料にはわが国で書かれた文献、他の国で書かれた文献がある。
この国における現存する一番古い書物は『古事記』712年と『日本書紀』720年である。天武天皇の発意によって生まれる。天武元年は672年である。
結論を先に書けば、

「日本」の国号が正式に定められたのは、資料的に確認されるかぎりでは、674年から701年の間である。『日本の誕生』吉田孝 岩波新書

次に、中国の正史においてわが国の伝をのせるものを『元史』まで一括表示する。

書名    伝・誌名   呼称  
『後漢書』 東夷   倭
『三国志』 東夷   倭人      (魏志倭人伝)
『晋書』  東夷   倭人      
『宋書』  夷蛮   倭国          
『南斉書』 東南夷  倭国          
『梁書』  東夷   倭 
『南史』  夷貊下  倭国          
『北史』  (四夷)  倭国            
『隋書』  東夷   倭国                            
『旧唐書』 東夷   倭国・日本国        
『新唐書』 東夷   日本           
『宋史』  東夷   日本          
『元史』  外国   日本

一見して分かるように、『隋書』までは「倭」、『新唐書』からは「日本」になっている。
『旧唐書』においては 「倭国」・「日本国」の並記である。

『旧唐書』倭国日本伝にどのように書かれているか引用しよう。

日本国は倭国の別種なり。その国日辺にあるを以て、故に日本を以て名となす。あるいはいう、倭国自らその名の雅ならざるを悪(にく)み、改めて日本となすと。あるいはいう、日本は旧(もと)小国、倭国の地を併せたりと。その人、入朝する者、多く自ら矜大(きょうだい)、実を以て対(こた)えず。故に中国焉(こ)れを疑う。またいう、その国の界、東西南北各々数千里あり、西界南界は咸(み)な大海に至り、東界北界は大山ありて限りをなし、山外は即ち毛人の国なりと。              『旧唐書倭国日本伝・宗史日本伝・元史日本伝 ―中国正史日本伝 2 』

吉田孝氏は言う。

中国の正史(ある王朝の歴史を、のちの王朝が編纂した正式の歴史書)には、周辺の民族のことを記した「列伝」が付せられているのが一般だが、その国号について諸説を併記するのは、他に見えない異例のことである。なぜ日本国の使者は、これまで中国と外交のあった「倭国」との関係について、明快に説明できなかったのだろうか。

古代の国名は、「漢」にしろ「魏」にしろ、王朝の名であったから、国名の変更は一般に王朝の交替であった。
ではなぜ、これまで何百年も用いてきた、「倭」を「日本」と改めたのか、日本の史書はその理由を記していない。(『日本の誕生』5~6p)
「日本」の国号を中国に対して用いたのは、701年(大宝元)の遣唐使であるが、「日本」の国号が正式に定められたのは、674年(天武三)以後と推定されている。その根拠は、『日本書紀』674年三月条の記事である。そこには対馬国が産出した銀を献上してきたとあり、「凡(およ)そ銀の倭国に有ることは、初めて此の時に出(み)えたり」と記されていて、この「倭国」はあきらかに対馬をふくむ「大八州」全体をさしているからである。『日本書紀』が完成するのは720年(養老4)で、書名からもうかがわれるように、「日本」の国号を重視しているにもかかわらず、ここに「倭国」と記すのは、おそらく原史料の表記によったものであろう。つまり674年にはまだ、正式には「倭」が「日本」と改称されていなかった可能性が強いのである。
 ところが701年の大宝律令では「日本」という国号を用いており(『令集解』公式令1条古記)、大宝の遣唐使が「日本」という国号を称したことは諸史料にみえる。したがって「日本」の国号が正式に定められたのは、資料的に確認されるかぎりでは、674年から701年の間である。制度的には、おそらくは、飛鳥浄御原令(689年施行)で「日本」が国号とされていたのではないだろうか。(「日本の誕生」118p)


日本の誕生 新訂 魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝―中国正史日本伝〈1〉
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